フィンランドの可愛いテキスタイルブランド② —イベントで出会える小さなブランド—
Guest Blogger 12月 21, 2016

フィンランドの12月、街はクリスマスで一色になります。特に週末になるとヘルシンキのあちこちでクリスマスマーケットが開かれ、買い物袋を下げた人々で賑わいます。クリスマスマーケットの醍醐味は何と言っても素朴な手作りの雑貨や小さな個性的なブランドに出会えること。作り手がお店番をしていることがほとんどなので、作品について会話をしながら買い物を楽しむこともできます。今回は、お店は持っていないけれど、クリスマスマーケットや毎年秋に開かれるデザインマーケット等のイベントで出会える、小さな、でも個性的なテキスタイル・ファッションブランドをご紹介したいと思います。

 

  1. HALDIN

 

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フィンランド人デザイナーとスェーデン人銀行マン2人によるヘルシンキを拠点に2011年より活動するファッションブランド。フィンランドやイタリア・日本から厳選した質の良い素材とカラフルで大胆な色使いで、着心地良く人々がハッピーになる服作りを目指しています。

 

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私がこのブランドを知ったきっかけはヘルシンキデザインマーケット。ヘルシンキデザインマーケットとは毎年9月に開かれる大規模なデザイン市で、大きなブランドから小さなブランドまで毎年200近くが出店するデザイン好きには見逃せないイベントです。そのイベントにて、カラフルで一際個性の光る服を出店していたのがこちらのHALDIN。日々の生活や映画、音楽、子供の頃の記憶などから発想を得たというデザインはちょっと癖があって異国情緒漂う独特の雰囲気を醸し出しています。

 

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HALDINの服の面白さは、デザイナー本人が服作りを思い切り楽しんでいるところ。例えば上の緑のペンギンセーター、なんとペンギン部分は本人が1つ1つ手作業で作り上げたもの。工場から送られてきたサンプルのセーターと家に余っていた短い毛糸で何かできないかと思いついたのがきっかけだそう。Tシャツもプリントの上からさらに自分で筆でタッチを加えたり、ビーズでデコレーションをつけたりと、驚くほど手が込んでいます。まるで作品のような洋服には全てエディションが付いていて、世界に何枚とない洋服です。

 

“刺繍したり手でペイントしたりするのが大好きだしリラックス出来るんです。小さいブランドだからこそできることです。”とデザイナーのHALDIN。手間暇惜しまず作られた服はどれもエネルギッシュ、着ているだけで元気が湧いてきそうです。これからどんな服を作ってくれるのか今後の活動が楽しみです。

 

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HALDIN

ホームページ→http://haldin.fi/home/

Facebookページ→https://www.facebook.com/haldindesign/

※ヘルシンキにあるスタジオも要予約で見学可能。

 

2. Tanja Kallio Design

 

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フィンランド人デザイナーTanja Kallioによるニット商品を扱うブランド。ウールの中でも最高級とされるメリルノウールを100%使用しヘルシンキ近郊のトゥースラという地域で丁寧に生産されています。肌触りが良く温かで質の良いニットは、フィンランドの寒い冬の必需品です。

 

Tanja Kallio Designと出会ったのはOrnamo Design Christmas Market。12月に開かれる数あるクリスマスマーケットの中でも、Ornamoというフィンランドの工芸・デザインの技術の発展を目的に設立された組織が主催の大規模なマーケットです。そのマーケットにて、カラフルでユニークなニット商品で注目を集めていたのがこちらのTanja Kallio Design。

 

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http://www.tanjakalliodesign.fi/

 

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http://www.tanjakalliodesign.fi/
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代表作のHIKAKE-Sleeve Blanket-は、ボタンを付けたり外したりすることでセーターのように羽織ることもブランケットとして使うことも出来る製品で、一枚の四角い布を使ったシンプルなアイディアとカラフルな色使いは日本の着物を連想させるよう。またオリジナルの柄はシンプルですが個性的、羽織った時の雰囲気が素敵です。”‘Timeless softness (永遠の柔らかさ) ’をモットーに作品を作っています。質の良いものはいつになっても色褪せることがありません” 。実物は本当にふわっと滑らかな肌触り、ぜひ実物を見て欲しい製品です。

 

とにかく糸などの素材を扱うのが大好きというTanja。ニットのプロダクト製作の他にも街の人と一緒に街をニットで盛り上げるConcreativesというニッティングアートプロジェクトを立ち上げ、グループで活動しています。どの作品もカラフルで元気いっぱい、見ていて楽しくなるような作品です。ヘルシンキの地下鉄の駅や公園、お土産やさんの前など街の片隅で、Tanjaの作品にばったり出会えるかもしれません。(詳しい活動内容についてはこちらをご覧ください→http://concreatives.fi/

 

http://concreatives.fi/
http://concreatives.fi/

 

 

Tanja Kallio Design

ホームページ→http://www.tanjakalliodesign.fi/

Facebookページ→https://www.facebook.com/kalliodesign

 

 

3. käärö

 

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フィンランドの自然や物語からイメージした柄を京都の職人さんが1枚1枚手で染め上げた風呂敷と布小物を扱うブランド。カラフルで大胆なテキスタイルで日々の生活に彩りを与える物作りを目指しています。こちら、フィンランド在住のEmi Viitanen(Suzuki) 、筆者が手がける製品です。

 

“フィンランドと日本は、どこか似た共通点がある“

フィンランドに住んでいるとそう感じることが少なくありません。シャイで人見知りな人柄や、人と人との距離感、サウナ(温泉)好きなこと等々、、そしてデザインもまたシンプルで生活に馴染む温かみのあるものが多く、どこか似ているなと感じることがよくあります。そんなフィンランドにて、日本のシンプルで多様性のある風呂敷をデザインしたら面白いのでは、と思い作り始めたのがきっかけ。大胆な柄で、包むたびに様々な柄の出方を楽しめるのが特徴です。

 

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フィンランド人は布の使い方が上手。風呂敷を部屋のインテリアとて上手に飾ったり、ターバンのように頭に巻いてファッションとして楽しんだり、皆さん今の生活スタイルに合わせて自由に使っていて、日本人の私の方がびっくりさせられます。風呂敷の基本的な使い方を知りたいという方に向けては定期的にワークショップも開催、エコバックやラッピングとしての使い方は、環境意識の高いフィンランド人にも注目を集めています。

 

Kääröの活動をきっかけに、フィンランドを通して日本を見たり逆に日本を通してフィンランドを見る機会が増え、お互いの国の良さが見えてくるようになりました。日本好きの方をはじめ、より多くのフィンランド人に風呂敷の良さを知ってもらえたら嬉しいなと思っています。

 

また伸びにくくしっかり丈夫な風呂敷の生地を活かし、洋服や小物、アクセサリーなども展開中。フィンランドでの伝統にとらわれない新しい風呂敷の使い方にご注目ください。

 

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ホームページ→http://www.emi-suzuki.com/Home.html

Facebookページ→https://www.facebook.com/furoshikikaaro

 

以上、3つの小さなテキスタイル・ファッションブランドをご紹介しました。クリスマスマーケットやデザインマーケットの他にも、毎年たくさんのイベントがヘルシンキでは開かれています。是非現地に足を運んで、お気に入りの小さなブランドを見つけてみてくださいね。(イベントの情報はVisit Helsinki のこちらのページをご参照ください。http://www.visithelsinki.fi/ja/whats-on/events-in-helsinki

 

寄稿:Emi Viitanen